2024年合格体験記 保護者様④

ひよし塾にお世話に
なり始めたのは
4年生の冬期講習からでした。
それまでは他の集団塾に
通わせていましたが、
テキストをうまく使いこなせない、
先生に質問をしたくても
人数が多くなかなか聞きにいけない、
聞かないから分からないことが
そのままになる、
という繰り返しでした。

このまま5年生になっても
続けていたらまずいなと感じ、
塾を探し始めた時、
習字でお世話になったことがある建物に
「ひよし塾」が入っていることを思い出しました。
友人に聞くと、
「ひよし塾は人数も多すぎないし、
すごく面倒見がいいらしいよ」とのこと。
私はすぐに体験を申し込みました。
入塾に関しては我が子の気持ちを
尊重しようと思っていたので、
体験後「どうだった?」と感触を聞くと、
「すごく楽しかった!ここの塾に通いたい!」と即答。
これがひよし塾での受験生活の始まりでした。

ひよし塾の時間割をいただいた時、
とても驚いたことがあります。
「フィールドワーク」
という教室での授業ではない、
課外授業兼遠足のような活動を
年に数回行っていること。
また、オプション講座の
「算数F」「土曜日の質問教室」
「土曜日の特別講座」を
「無料、自由参加」にて行っていること。
無料とは?授業とは別なのに
お金をとらないの?
とびっくりしました。

授業以外でこんなに手厚い講座を
やっている塾を聞いたことがありませんでした。
授業に参加をして
このオプション講座を
うまく活用出来れば、
きっとスムーズに勉強もできるはず!
と思っていた私の気持ちとは裏腹に、
我が子は5年生の冬くらいまで
ほとんどこのオプション講座に
参加をすることなく過ごしました。

ではひよし塾に入塾後
どんな生活を送っていいたのかというと、
授業も宿題もさぼらずやってはいたものの、
「とりあえずこなしている」状態。
今日何を学んできたの?
と聞くと「えーとなんだったかなぁ」と他人事。
宿題や授業ノートの字を見ると、
それはもう汚いどころの話ではなく、
計算式や筆算がぐちゃぐちゃで
どれが答えなのか本人も
分からなくなるレベル。
漢字はトメハネもなく、
いらない点を勝手に書き足し
自己流の漢字が完成、
しまいには消しゴムも使わず2度書き。
何度先生から「丁寧に」のコメントを
いただいたことかと恥ずかしくなりました。
今思えば日頃からの、
「やったつもり」
「書いたつもり」
「出来たつもり」
が、各テストでのミスに
つながっていたのだと感じます。

このような様子で過ごしており、
あっという間に迎えた
新6年生の春のこと。
我が子が急に
「この学校に行きたい!第一志望校にしたい」
と言い出しました。
学校を調べるうち魅力に惹かれ、
強く志願するようになったそうです。

偏差値を考えると
到底及ばないこの学校を
第一志望校にして大丈夫なのだろうか。。
と不安を抱きつつ、目標ができ、
そしてやっと「自走」できる時が
きたのだと嬉しくなりました。

それからの我が子は、
志望校のことで頭がいっぱいで、
学校から帰ってきてはすぐ塾に行く、
土曜日も誰よりも
早く塾に着きたいからと早起きし、
朝から塾が閉まるまで
ずっと塾にいるという状態になりました。

また帰宅後は毎日のように
ひよし塾の過去の合格体験記と
2月の勝者を読んでは
自分の気持ちを奮い立たせていました。

ところが6年生の長い夏休みが
明けた頃からこの勢いも落ちていくのでした。
本人の想像以上に勉強量や
勉強時間がきつかったこともありましたが、
友人からの遊ぼうの誘惑に
何度も負けそうになり
心がグラグラし始めたのです。

「ここまでやってきたんだから。
2月が終わればいくらだって遊べるんだよ?」
という親の言葉を頭では
わかっているものの
そこはまだまだ小学生。
気持ちの緩みが出始めました。

そこから冬にかけての
合不合テストでは
成績がどんどん下がっていきました。
一生懸命やっている、
でも成績が上がらない、
どうしていいか分からない、
この時期が親子共に一番しんどい時期でした。
面談で度々ご相談させていただき、
親から声をかけると
素直に聞けないので
先生から声かけをしていただけますか?
と常に塾を頼っていました。
先生からの声かけやアドバイスは
素直に聞き入れられたようで、
塾にお任せして
本当によかったと安心していました。

そして年が明け、2月入試本番。
志望校を3校に決めました。
合否発表に関しては我が子のこだわりがあり、
自分で見たくないないから
お父さんとお母さんで見て
と言われていました。
連日入試が続くスケジュールを
組んでいたこと、翌朝も早く、
睡眠時間の確保優先も大切だと考え、
親のみで確認をすることにしました。

【2月1日】

初日は午前・午後受験。
まぁまぁできたといっていた我が子の試験後の
言葉に少し期待をしつつ、合否発表を待ちました。

午前・午後 不合格。

画面を見た瞬間血の気がひきました。
悲しいとかそういう感情ではなく
冷静に「これはまずいことになった」
と頭が真っ白になりました。
この日以降、あんなに長い入試期間が
続くとは思いもしませんでした。

【2月2日】

最寄り駅に齋藤先生と小野内先生の姿が。
そして午前校の最寄り駅に有久先生の姿が。
もうその時点で私の中で
何かが壊れ始め先生を
お見かけした瞬間、
ポロポロと涙が止まらなくなっていました。

我が子にその姿を悟られないよう
目を合わさずひたすら歩き、受験校に到着。
「後悔のないようにやっておいで」
と背中をポンとして送り出した時、
また涙が。
号泣したまま送り出しました。

もうこの時点で
母の顔を見た我が子は
(あぁ、昨日駄目だったんだな)
と悟ったと思います。
1日受かっていれば
2日の午後は受けない予定でしたが、
午前受験を終えた我が子に
「昨日は不合格だったから今日も午後受けに行くよ」
と伝えると、冷静に「わかった」と。
悔しい顔をするでもなく、
泣くでもなくただ淡々と
受け入れていました。
夜になり合否発表。

2月2日 午前・午後 不合格。

本当にまずいことになった。
なぜ?あんなにやってきたのに、、、
1つも合格がない状態なのに
明日第一志望校に挑戦している場合なのか?
志望校を急遽変更したほうが
いいのではないかと思いましたが、
玉田先生にそのまま第一志望校を
受けましょうと言われました。
お子様の第一志望校なので
絶対にここは受けましょうと。

【2月3日】

第一志望校当日。
正直もう私の中では
今のままでは合格は難しいだろう
という気持ちのまま送り出していました。
半ば諦めかけていたのです。
我が子は連日の不合格が
続く中でも一切弱音をはかず、
ただ前を向いて受験会場に向かいました。

2月3日 午前 不合格。

あれだけ夢をみた
第一志望校からも不合格。
母はもうボロボロでした。
我が子はいたって冷静で、
その結果を伝えると「わかった」と。

【2月4日】

午前の試験を終えた後、
自宅にいると1通のメールが届きました。
玉田先生より
「この後ご両親とお話をさせていただけますか」
とのご連絡でした。
塾につくと、
「これからのことをお話させていただきます。
もちろん明日2月5日の午前の志望校に
受かることが1番ですが、
最悪の場合の時も考え、
こちらの学校も出願を
考えてみてはいかがでしょうか」と。

私達夫婦も、このままでは全落ちも
覚悟をしなければならないと話し合いをいたので、
玉田先生からのご提案に同意しました。
6日午前校まで受験を考えていましたが、
出願速報の倍率を見る限り
可能性は低いだろうと思いました。

玉田先生に今まで合否の結果を
私たちで確認していたことを伝えると
「今日の結果は必ず本人に見させてください」
と言われました。
「たとえ結果がダメだったとしても
自分で見て落ちるところまで
気持ちを落とした子の方が
翌日いい結果をだすことにつながっています」
と。そうなのか、
でも大丈夫だろうかと思いながら、
2月4日午前校の結果を
私、主人、我が子で確認しました。

2月4日 午前 不合格。

我が子が苦笑いして
私を見たかと思った瞬間
大粒の涙を流し始めました。
あれだけ今まで冷静でいた我が子が、
初めて感情を表に出し、
立っていられないくらい
泣き崩れ落ちました。
1時間くらい泣き続け、
何とか気持ちを落ち着かせ、
明日もあるからと寝かせました。
本当はこの日までも
悔しくて悔しくて
たまらなかったでしょうに、
自分の感情をおさえて
連日頑張ってきたのだと
思うと苦しくなりました。

【2月5日】

最寄り駅に玉田先生の姿が。
玉田先生がいてくださった安心感で
気持ちがいっぱいになりました。
午前校に着き、
「大丈夫、全て出し切っておいで」
と伝え、力強く背中を押しました。
この時、もう親子共々
涙もかれはてていました。
午前校の試験を終えたあたりから
大粒の雪が降り始めていましたが、
そのまま急遽出願をした午後校へ。
大雪の中、試験が終わるのを
学校の控室で待っていました。
こちらの学校の控室で
「今日の倍率は11倍です」
のスライドが流れ、
午後校の望みも薄いなと感じ始めました。

午前校の発表は18:00。
午後校の受験が終わり、
大雪の中帰るだけでも
必死で最寄り駅に着いた頃には
19:00近くになっていました。
「どうする?家に帰ってからみる?今ここで確認する?」
と聞くと我が子は今確認したいと。
IDとパスワードを入力したところで
「お母さん目つぶってるから
このボタン押して自分で確認してごらん」
と伝え、ぽちっと。

「見た?」 
「うん」
「見た?」
「うん、おかあさん、、」
「え、どうだった?」

私が目を開いたその時、
ピンクの画面いっぱいに、

「おめでとうございます」

わぁーーーーー!!!
涙がこぼれ落ち我が子を抱きしめました。
よくここまで頑張った、
本当に本当によく頑張った、
と周りの目も気にせず
我が子の手を握り、大泣きしました。
ハニカミながら笑って喜ぶ
我が子の顔を一生忘れません。
2月1日から、
8回にも及ぶ試験を受け続け、
1度も弱音を吐かず、
最後まで頑張り抜いた
我が子を誇りに思います。
後々知りましたが6倍近い倍率だったようで、
合格をいただけたことが本当に奇跡でした。
(午後校は不合格でした)
第一志望校ではなかったけれど、
合格をいただいたこの学校が我が子にとって
素敵な中学校生活を送ることが出来る
ご縁のある学校だったのだと感じています。

玉田先生をはじめ、
塾の先生方には感謝してもしきれません。
ひよし塾に通塾していなければ
絶対に中学受験生活を
乗り越えらえませんでした。
「生徒を大勢の中の一人にしない」
ひよし塾。本当にその通りです。
生徒一人一人のことを
しっかりと把握されており、
子供の少しの変化にも
すぐに気づいてくださいました。
良いときも悪いときも、
子供のことを信じ、
決して見放さずあたたかく
見守ってくださいました。
この場をもって改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

【玉田より】

今までご通塾いただき
ありがとうございました。
最後の5日間は
本当にお疲れさまでした。

転塾後、まずは国語と社会は
成績が取れていき、得意科目に
出来ると思いました。
理科も暗記単元は強く
算数の理解を深めていけばより
上位校を目指せるように
なると考えていました。

当塾はお子様を大勢の中の一人にしない
というコンセプトのもと、
全ての生徒を大切に
見守れるように考えて
週間の予定表を作成しています。
土曜は自習対応に力をいれて
そしてそれぞれの生徒が
必要な特別講座を取れるように
考えておりました。
理想は利用できるものは全て
利用して成績を上げてもらうこと
ですが、お稽古事や学校行事にも
力をいれて
心身ともに健康に
その上での受験勉強をする場を
提供したいと今後も考えております。

お子様がガラッと変わったのが
5年生の最後
6年生になる前でしたね。
決意表明を受けてこちらも
全力でサポートすること
今まで以上に改善点を明確に
志望校を念頭に置いたアドバイスを
心がけました。

最初はゴールデンウィーク明け
くらいにブレーキがかかるかと
思いましたが、
根気よく努力を続けてくれました。
本当に5年生までとは
別人のようでした。

6年生の10月までは
成績があがり続けましたが
外的要因により
先述の通りブレーキが
かかったように
なってしまったこと
本当に心苦しく思います。

受験のスケジュールを
9月以降複数回の面談で
ご提案をさせていただきました。
それをもとに受験スケジュールを
組み立てていただきましたこと
本当に感謝しております。

受験する学校は全てご縁が
いただけるように
考えて組み立てました。
しかしながら
1日目の入試結果が
その後大きく影響して
しまいました。

本人にとって
保護者様にとっては
1日以降いつ合格がでるのか
先が見えず非常に苦しく
長くて終わりが見えない
5日間になったと思います。

2月1日が終わった時点で
合格がない場合
負のスパイラルに
陥ることがあります。

早急に立て直すように
こちらも声掛けに努めますが
改善するのに時間がかかって
しまいました。

1月31日の壮行会で
苦戦しているときは
必ず塾に寄ってほしい
そして最後まで一緒に
頑張らせてほしい
と毎年伝えています。
最後まで塾を利用して
いただきましたこと
本当に感謝しております。

また入試期間中に
面談のお時間を
いただきましたこと
感謝しております。
苦戦しているときに
今後のご相談をさせて
いただけることは
我々にとって
本当に有難い時間でございます。

入試結果を見ると
ショックを受けてしまいますが
それを受け入れることで
強くなってくれます。
1月31日と比べて
2月1日から5日の間
精神的に本当
強くなってくれました。

そして成長があったからこそ
5日の狭き門を突破してくれたと
思います。

お子様は今後
様々なことに挑戦すると思います。
その時に苦しくなっても
辛くなっても
「あの時と比べたらまだまだ頑張れる」
と中学受験の5日間に比べると
全く問題ないことと思えるでしょう。

それほどお子様にとっては
大切な「あの時」になる
貴重な経験でした。

また保護者様にとっても
5日に勝ち取った合格は
特別な価値、
大きな意味を持ったものだと
思います。

前の塾からも含めて
中学受験勉強
お疲れさまでした。

お子様は集団の中では
あまり発言しませんが
二人になったときは
はにかみながらいろいろ
お話してくれたことを
よく思い出します。

一番印象に
残っているのは
授業の休憩時間に
志望校に出題されやすい
内容の本を読み続けていた姿です。

勉強の休憩時間(5分程度)に
他教科の参考書を読む
大学受験の際は
その姿勢が必ず活きます。
6年後志望校合格の
お知らせを今から首を長くして
お待ちしております。

この合格は本人の努力は
もちろんのこと
ご両親のバランスの取れた
サポートがあってこそでした。
くれぐれもご自愛ください。
何卒よろしくお願いします。

玉田