2022年度合格体験記　保護者様⑤

息子は3年生の2月からお世話になりました。

中学へ進学したその先の選択肢をできるだけ作ってあげたいとの思いで始めた通塾ですが、
途中で何度か「このまま受験をするかどうか」の壁にぶつかりました。
時には「なんのために勉強をするのか」まで話が至り、家族でとことん話し合いました。
そのときいったいどれだけ彼の心に響いたかはわかりませんが、
この受験がなければ小学生を相手に人生（？）についてあんなにじっくり話すことはなかったと思います。

新6年生が始まった3月に「しばらく塾は行かない」と言い出したとき、やはり来たかとは思いつつも《本当に受験をしないと決め親もそれを認めた状態》で息子がどのような結論を出すのか親としてはただ待とうと決めました。

そして「受験をやめると決めて塾に行かなくなるのは構わないけれど、もし、どうしても受験をしたいと思ってもう1度ひよし塾に行くとなった時に、今行きたいと思っている学校には手が届かない状況になっているかも知れないけれど、それでもいいか」と本人に確認し、しばらく塾をお休みしました。

受験勉強に取り組む中で、やるべきことをやらない弱い自分や甘えた自分と向き合うことになり、本人も苦しかったと思います。
すべてを克服できたわけではありませんが、貴重な機会でした。

その後、4月末に「受験をやりたい」と自分から言ってきて、またゆっくりと我が家の受験生活が動き出しました。

息子が塾に行けなくなった時期、ただでさえお忙しい玉田先生が1対1で息子と真剣に向き合ってくださったことは感謝してもしきれません。
逃げ出したいほど追い込まれて、親には話したくない（話せない）こともあったと思います。
それを先生に聞いていただけて息子がどれだけ救われたことでしょう。

また、石井先生も有久先生も息子の状況に合わせて細やかな対応をしていただき本当にありがとうございました。
宿題や答案を見れば、その子の取り組みや家庭での様子が手に取るようにわかると思います。
我が家としては、「しっかり取り組めていたつもりが実はそうではない」という状況を親が後から気付くことも多く、とても恥ずかしかったです。
多々ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

合格への道のりは、受験塾のしっかりと整ったカリキュラムに沿って「やるべきことをやる！」が何より大切です。

でも、すべてが順調にいくことはあり得ません。
成績はもちろんのこと、精神面、体調面…
困難に直面したときに苦しみながらそれをどう乗り越えて行くか。
その経験が、合格を勝ち取ることと同じくらい大切だと思います。

乗り越えなければならない壁や抱えている問題は各ご家庭によって様々ですが、それを１つ１つ丁寧に寄り添って対応してくださるのがひよし塾です。

おかげさまで、1月の時点では落ち着いた状態で受験を迎えることができ、2月本番への流れとして合格でのスタートに親子でホッとしました。

そして2月。
初日の1日午前と午後は合格をいただくことができましたが、続く第一志望と第二志望の2日、3日、4日と不合格が続き、我が家の受験が終わりました。

正直なところ、最後の合格発表直後から数日間は、親として無数の“たられば”が頭の中でグルグルしていました。
それでも、1年前に1度立ち止まった状況から考えると“本当によく頑張った！”と、その気持ちがはるかに強かったです。

そして、3年前に通塾をスタートさせた当初から掲げていた志望校を受験できる状態まで持って行ってくださったひよし塾の先生方にはとにかく感謝の言葉しか見つかりません。
合格はいただけませんでしたが、思い描いていたステージにチャレンジできたことはこれからの彼の人生にとってかけがえのない経験です。

志望校選びに関して幾度となく先生方とご相談を重ねて納得のいく選択をしていたため、合格をいただけた学校の中から最終的に息子自身が進学先を決めるという大切な節目を締めくくれました。

我が家の中学受験、1番よい結果を勝ち取るためにはまだまだ足りないことがあったかも知れませんが、無駄なことは1つもありませんでした。
足りなかったかもしれないことは、これから先の人生で得ることができます。
そういう思いで終われたのはひよし塾のおかげです。

玉田先生はじめ、石井先生、有久先生、先生方、学生講師の方々、あらゆる面でのサポートありがとうございました。
お弁当を届けた際、笑顔で受け取ってくださった学生講師の方、そういったところも親としては安心して我が子を通わせることができるポイントでした。

上の子の通塾から5年、本当にお世話になりました。